アースルーリンドの騎士 登場人物紹介

イラスト付きオリジナル小説を書いてます。幼い頃「小説家になろう」サイトhttp://ncode.syosetu.com/n1767e/登場人物他、世界観やインタビュー等「アースルーリンド」についてもっと詳しい読み物があります。http://blog.livedoor.jp/aasulll/ブログ連載http://ameblo.jp/aasururind/
イラスト付きオリジナル小説を書いてます。

幼い頃「小説家になろう」サイト
http://ncode.syosetu.com/n1767e/

登場人物他、世界観やインタビュー等
「アースルーリンド」について
もっと詳しい読み物があります。
http://blog.livedoor.jp/aasulll/

ブログ連載
http://ameblo.jp/aasururind/
オーガスタス

オーガスタス

赤味がかった栗毛。
鳶色の瞳。
身長 208cm


ギュンターより一つ年上。

ギュンターは三年の時編入してきましたが

大らかで気のいい彼とはすぐ友達に。


オーガスタスはこの時四年。

学校一の、大物有名人でした。


大柄。で、ゆったりと気のいい男。

誰からも頼りにされる、居るだけですぐ

リーダーになってしまう男です。

器が、大きいんでしょうね。


「ファントレイユとの出会い」では

彼にしか務まらないと地方護衛連隊会議

議長を、しています。


地方護衛連隊の、本部勤務ですが、

この議長。並外れた実力の持ち主にしか務まりません。


野獣相手に立ち回り上手く、どれだけアタマに来ても

自分の思い通りに相手をもってこれる人でないと。

会議はただの、乱闘に、なってしまいます・・・・・・・・。


腕力、知力、そして、柔軟な対応。忍耐力。

これが、人並外れているんですね。


よっ!さすが、オーガスタス!

ほんと、毎度、ご苦労様です。



「幼い頃」では近衛で左将軍ディアヴォロスに

大いに気に入られ、彼の右腕役で

アイリスの屋敷に派遣されてます。


彼の乱闘シーンは「幼い頃」「卒業」等に出て来ますが

体がでかいだけで無く、器用な男で

剣の腕も確か。喧嘩も強い。

と、近衛では目立った存在。


ローフィスとは同学年で親友。

このコンビは作者の救いです。


野獣達がどれだけ馬鹿しても

この二人が物語を救ってくれるからです。


出身地は南領地ノンアクタル。

幼年期は両親を亡くした後

近所のごうつくに奴隷に売られ

奴隷として過ごしていました。


物好きな貴族が彼の強さと、性格を気に入り

養子に。

かくして彼は、教練(軍のエリート達の養成所)

に進むのです。


奴隷として過ごして来たので

大抵の事には動じない。

のでギュンターとも友達出来るんでしょうね。


恋愛事情は「卒業」にチラと出てますが

一人の女性と長く付き合ってます。


世間には隠してますが。

まあ、左将軍ディアヴォロスを目の仇にする

近衛の大物と渡り合って常に危険の中にいるので

なかなか結婚に踏み切れないんでしょう…。

「見捨てられなかったら、その内プロポーズする」

と、ローフィスには言ってるみたいですが………。


「シェンダー・ラーデンの恋人」には

回想シーンで出て来ます。

おおらかで茶目っ気たっぷりで

脇役ながら、彼を思わず大好きに

なっちまった登場シーンでした。

よければご一読下さい。


BLで15禁ですが………。


恋の矢オーガスタスに、いんたびゅー。恋の矢

オーガスタス。
ギュンターやアイリス達の少年期の話は聞きますが
貴方はさっぱりですね。
オーガスタス:俺も好んで
話さないからな。
どんな少年期だったんですか?
オーガスタス:・・・俺は奴隷だった。
・・・・・・奴隷ですか?
オーガスタス:南領地ノンアクタルが出身地で
まあ、あそこの野蛮さは、知れ渡ってるだろう?
『影の民』が押さえられないから
王家に仕方無く従ってるが
機会があればあそこの領主は
王座を乗っ取ろうとか
平気で目論むからな。
貴方の話が聞きたいんですが。
オーガスタス:・・・ああ。
そうだな。ともかく六歳の時に身寄りを無くして
奴隷商人に売られた。
孤児院とか、無かったんですか?
オーガスタス:そういうのが、存在しないのが
南領地ノンアクタルだ。
小領主や貴族共は全部が
“俺様"の暴君ばっかりだしな。
では、行くところが無くて、奴隷に売られたんですか?
オーガスタス:そうだな・・・。遠い親戚とか、
引き取り手はいたんだろうが、それを探す前に
奴隷商人が来る。
奴らに取っちゃ金蔓だし
周囲の奴らも身寄りのない子供の
情報を奴らに売れば金になる。
まあ・・・・・はした金だが。
・・・それって貴方は誰かに、売られた。
ってコトですよね?
たった六歳で。
オーガスタス:そういうコトになるな。
奴隷の生活は、大変でしたか?
オーガスタス:・・・それなりにだな・・・。
小さい頃は読み書きや算術をさせられる。
だが俺はどんどんデカくなったから
その後武術を一通り叩き込まれた。
それは、貴方が特別だと言う事ですか?
オーガスタス:いや?
その子供にあった事を身につけさせ
教育する。
召使いや執事。馬丁や用心棒とかな。
奴らに取っちゃその方が高く
売れるだろう?
・・・今の、職業学校みたいですね。
オーガスタス:そうだな。
じゃ、生活には不自由しなかった?
オーガスタス:食べ物はちゃんと出たな。
だが、覚えが悪いとメシを抜かれたり
罰を与えられた。
・・・小さい子供達にとっては
やっぱり辛い事でしょうね。
オーガスタス:・・・だが、南領地ノンアクタルの餓鬼達は
みんなしたたかだ。
素直な餓鬼なんて、皆無だからな。
相手が親切にしてくれたらそれは
礼をしろ。と言う事だと、皆解ってる。
だから環境の割に、悲壮感は無いし・・・。
新入りも初めの晩はべそをかいてるが
数日経つとすっかり、逞しく成ってる。
それを聞くと、
ちょっとほっとしますね。
オーガスタス:・・・だがまあ・・・。
中にはなじめない奴も、居る。
したたかに、どう頑張っても成れない奴で・・・。
損得抜きで相手に親切に、する。
・・・そんな奴は南領地ノンアクタルでは
身ぐるみ剥がれて命を取られないだけ
マシだって目に合うのが、普通だ。
・・・だが・・・。彼はどれだけひどい目に合っても
損得抜きで人に親切だったし・・・。
それしか、出来ないようで・・・。
皆がそんな彼を結局、とても好きだった。
誰かが彼を“エンジェル”と呼び始め・・・。
結局皆が、そう呼んだ。
損得抜きで優しくしてくれたのは
今は居ない親と、エンジェルだけだと
皆知っていたし・・・・・・。
俺達はまだ、何だかんだ言っても
温もりが欲しい、ガキだったからな・・・。
・・・・・・でも、そういう人は南領地ノンアクタルでは
ひどい目に合うんでしょう?
オーガスタス:・・・入り立ての餓鬼が居て・・・。
覚えがひどく悪いと毎度、食事を抜かれては
びーびー泣いていた。
気位の高いワガママな奴で皆が
威張る事と泣くことしか出来ないと
嫌っていたのにエンジェルはこっそり
食事を分けてやっていた。
メシを抜かれた子供に分けるだなんて
見つかったらひどい罰を受けるのにだ。
ある日そいつが、抜かれたのに
エンジェルの差し入れた食事を
がっついてる所を監視に見つかった。
奴はあっさりエンジェルの名を
口にした。
エンジェルは閉じこめられ
鞭で打たれたというのに
そいつは名を言った褒美に
エンジェルの分の食事を
貰って食った。
エンジェルに対してすまないと思う
気持ち等微塵も見せずに
せせら笑ってがっつく様に
俺はあんまり腹が、立った。
・・・殴ったんですか?
オーガスタス:いや?
エンジェルが鞭から解放され
その後メシを抜かれたから、
彼に俺の分をやった。
監視の、見てる前で。
・・・・・・だって・・・それじゃ貴方も
罰を受けるでしょう?
オーガスタス:(笑って)受けたさ。
ありゃ、痛かった。
・・・・・・それで、どうしたんです?
オーガスタス:俺が解放されてボロ屑に
成ったのを、エンジェルは待ちかまえて
薬を塗ってくれたな。
だが俺は取り囲む皆に聞いた。
俺の抜かれた食事をエンジェルが
食べたかと。
・・・・・・それで?
オーガスタス:皆は無言で、首を横に振った。
そして・・・一斉にエンジェルを売った
新入りの餓鬼を、睨んだ。
幾らしたたかでも、あそこで皆
秘かに助け合っていた。
苦しいから余計に。
餓鬼が一人でやっていける程
甘く無いんだ。
つまり・・・。そいつは
俺だけで無く
そこに居た全員に背を向けられた。
意味が、解るか?
・・・解ります。居心地は、最低だったでしょうね・・・。
オーガスタス:あいつは全員から冷たく
あしらわれて、ある日、とうとう叫んだ。
どうしてだ。自分は間違ってない!
大人はみんな、やってるじゃないか。と。
誰かが言った。
それは、大人が間違ってる。と。
・・・・・・それで・・・・・・?
・・・エンジェルは俺より年上だったし、体もあまり
大きくない上に、とても痩せていたから・・・。
解るだろう?
“売られる"ってのは
奴隷商人の所に居るより、ヘタをしたら
過酷だ。ロクでも無い主人ばかりだからな。
下働きを、人間と思ってないような奴らばかりだ。
だから皆もやり用を覚える。
奴らに一人前に扱われるような駆け引きを。
それを覚えられなきゃ
売られた先で遠からず迎えるのは
‘死’だ。
だから俺達はエンジェルを
逃がす事にした。
奴の行き先を探し、その相手の元へ
こっそり送った。
成功したんですか?
オーガスタス:ああ。
俺達全員、仲良く罰を、喰らったからな!
ひどい目に、合ったんですか?
オーガスタス:一人なら見せしめにひどくされる
事もあるが、俺達は皆、売り物だ。
奴らも、そうはひどい扱いは、出来やしない。
安心しました。
オーガスタス:人のいい農夫に手を引かれ
・・・幾度も振り向く彼を、俺は今でも、覚えている。
並んで見送る仲間達は皆彼が遠ざかるのを
物も言わず、見送った。
涙なんて、見せた事の無い気の強い奴ですら
目が涙で滲んでた。
・・・俺達は全員、大人相手でも引けを
取らない悪餓鬼ばかりだったが・・・・・・。
エンジェルを、失いたくなかった。
安心して子供で居られる、
たった一人の相手だったからな。
皆エンジェルが無事で健やかに
過ごしている事が、心の励みに成った。
・・・・・・・・・・・・でも貴方は結局
貴族に成ったんでしょう?
オーガスタス:言ったろう?
したたかで自分を高く相手に
売れなきゃ、使い潰しにされる。
俺は旅回りの物好きな貴族に
自分を高く売った。
奴は息子を亡くしたばかりだったから
俺が気に入ったと・・・・・・。
息子代わりに買い取った。
結局、本当に息子にしてくれたがな。
奴は未だに、感謝はいらん。と言う。
俺、らしくないんだそうだ。
・・・まあ、相当生意気な餓鬼だったんだろうな。
・・・・・・・・・じゃあ、貴方の仲間も皆殆どが
自分を高く売る事を、身につけていたんですか?
オーガスタス:・・・奴隷商人達もそれを望んでいたしな。
そういう生意気さは、誉められた。
主人は・・・例え相手が奴隷だろうが
その価値を認めれば、大切に扱う。
・・・そういうもんだろう?
・・・・・・・・・。本当に屈託泣く笑いますね。
オーガスタス。貴方は。
オーガスタス:あんたは涙脆いから
俺の話に泣きそうだな。
・・・ですね。
オーガスタス:だからつまり
ギュンターみたいな男とも親友出来るんだ。
・・・・・・いや、苦労人だろうとは、思ってました。
そうか?
だが、南領地ノンアクタルじゃ
命があれば、めっけもの。だからな!
生きてりゃ、王様で、何でも出来る。
が、俺達の口癖だ。


そう笑うオーガスタスに、残念ながら
インタビュアーはもう
言葉が出ませんでした。



現在ブログで連載中


まとめ読みはこちら。
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